モバイルバッテリーを車内に放置しないで!火災事故のリスクを防ぐために

記録的な暑さが続く近年、夏のドライブは車内の温度管理に注意が必要です。スマートフォンやタブレットの充電に欠かせないモバイルバッテリーや、携帯用扇風機など、リチウムイオン電池を搭載した製品は、車内に放置すると大きな事故につながる可能性があります。
なぜ、車内放置が危険なのか?
エアコンを切った後、車内の温度はわずか15分で危険なレベルまで上昇します。特に、ダッシュボードは車内で最も高温になり、80℃近くに達することもあります。この高温環境では、モバイルバッテリーなどのリチウムイオン電池を使用・充電することが非常に危険です。
モバイルバッテリーの放置が招く重大事故
多くのモバイルバッテリーに採用されているリチウムイオン電池は、そのコンパクトさと高い蓄電能力が魅力です。しかし、熱に弱い性質があり、可燃性の電解液を含んでいるため、高温や衝撃、過充電などによって発煙・発火といった重大な事故につながるおそれがあります。
車内でのモバイルバッテリーの注意点
直射日光を避けて安全に使う
直射日光が当たる場所での使用や充電は避けるべきです。特にダッシュボード付近は車内で最も高温になるため、このような場所でモバイルバッテリーを使用したり充電することは非常に危険です。なるべく涼しく、直射日光の当たらない場所で使用するようにしましょう。
油断が事故を招くことも
「少しの時間だけ」「ちょっと買い物するだけ」という油断が、モバイルバッテリーの車内放置による火災事故を招く恐れがあります。短時間でも炎天下の車内は危険です。車を離れる際には、モバイルバッテリーを必ず持ち出すようにしましょう。
リチウムイオン電池の火災事故を防ぐために
独立行政法人 製品評価技術基盤機構(NITE)によると、2020年から2024年の5年間で、1,860件のリチウムイオン電池搭載製品による事故が報告され、その約85%が火災に発展しています。特に、夏季(6月〜8月)に事故の件数がピークを迎える傾向があることが示されています。
製品評価技術基盤機構(NITE)は、リチウムイオン電池搭載製品による火災事故を防ぐために、以下の3つの重要なポイントを挙げています。
- ・正しく購入する
連絡先がはっきりしているメーカーや販売店から購入し、リコール対象ではないかを確認しましょう。また、安価な「非純正バッテリー」が持つリスクを理解しておくことも大切です。 - ・正しく使用する
高温になる場所に放置したり、強い衝撃を与えたりしないように注意しましょう。 - ・正しく対処する
充電中や使用中に異常を感じたら、すぐに中止してください。もしも発火した場合は、大量の水で消火し、可能であれば水に浸した状態で119番に通報しましょう。

(引用元:独立行政法人 製品評価技術基盤機構(NITE)/NEXCO中日本より)
夏のドライブを安全に楽しむために、車を離れる際はモバイルバッテリーや携帯用扇風機などの「リチウムイオン電池搭載製品」も必ず一緒に持ち出す習慣をつけましょう。些細な油断が大きな事故につながる可能性があるため、常に安全を第一に考えた取り扱いが必要です。
<引用:独立行政法人 製品評価技術基盤機構(NITE)
https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/press/2025fy/prs250626.html><引用:NEXCO中日本
https://www.c-nexco.co.jp/topics/2202.html>